多くの先人たちは、英語力を伸ばす最適な方法は、洋書の多読にあると言っています。
下記の引用は、夏目漱石の文ですが、100年以上たっている現代でも、その輝きは失っていません。
少しわからない節があって、其処は飛ばして読んでいっても、ドシドシと読書していくと、終いには解るようになる、また前後の関係でも了解せられる、其れでも解らないのは滅多に出ない文字である、要するに英語を学ぶ日本人がちょうど国語を学ぶような状態に自然的習慣によってやるのが良い。即ち幾度となく繰り返し繰り返しするのが良い、〜中略〜手当たり次第読んでいくがよかろう
1906年 現代読書法 著者:夏目漱石
洋書をたくさん読んで、たくさんの英語に触れ、その語彙や語法、英語の感覚を吸収して自分のものにするのが、一番確実な英語の上達法です。
しかし、多読に挑戦するにしても、どの絵本から始めたらいいか分からなかったり、知らない単語を辞書で引きながら読むので、なかなか進まずに挫折してしまいます。
子どもが英語の本を読むのが楽しい!と思ってもらえたら、多読での英語力アップはしめたもの。
今回は、子どもとの多読におすすめなORTと、英語絵本の読み聞かせのコツをご紹介したいと思います。
パッと読むための目次
子どもとの多読にオススメの洋書
英語の多読をするコツ
子どもが面白いと思うものを選ぶ
なんといっても、子どもが興味を持ってくれなくちゃ英語の絵本を一緒に読んではくれません。
今回おすすめする、Oxford Reading Tree(ORT)の主人公キッパーは、4歳の設定になっており、イラストも親しみやすければ、話の内容も子どもが読んでも面白いと思うものばかり。
- ぬいぐるみをバスに忘れてしまう話
- 誕生日のお父さんを驚かせる話
- ロードバイクで遊ぶ話
- 愛犬フロッピーと遊ぶ話
英語力にあったものを選ぶ
せっかく洋書の絵本を買ってみても、難しすぎたり、簡単すぎたり、まして、子どもの興味をひくものとなればますます選ぶのが難しくなります。
でも、Oxford Reading Tree(ORT)のキッパーシリーズなら、イギリスの小学校の教科書としても利用されており、Stage1からレベル別に分かれているので、どの本を選んだらいいかも一目瞭然!
本物の英語で学ぶ
せっかく英語を学ぶのであれば、「本物の英語」で学ぶのがおすすめ。
ORTは、イギリスの小学校の教科書としても使われているだけあって、現地の文化や、自然な英語での表現の仕方が学べます。
Stage1は、各話8ページとなっており、最初は簡単すぎるのでは?と思いますが、優しい本から多読することで、色々なメリットがあるんです。
CD付きならリズムも発音もわかりやすい!
ORTを多読するメリット
語彙や文法を理解しやすい
ORTの絵本では、基本的な単語•表現の使用率が高く、同じ単語や表現が何度も出てくるので、語彙や文法が理解しやすいです。
一冊の中で、なんども同じ単語や表現が出てくることで、理解度が深まり、自然と英語力を身に付けることができます。
一語一語の意味を理解しやすい
絵本に出てくる語数が少ない場合、一語一語の意味や綴りをよくみて読むので、語彙を記憶しやすいというメリットがあります。
どの単語が、どの絵を示しているのか感覚的にわかるので、ストーリーに集中することができ、面白さが増します。
多読を続けられる
簡単であることは、英語だけでの理解度が高くなり、知らない言葉や表現が出てきても、意味を推測できるというメリットがあります。
簡単に読めるから、無理なストレスがかからずに楽しく多読することができます。
実力に合っていない英字新聞や、ペーパーバッグを辞書を引きながら無理に読むよりも、ORTのように直読•直解できる優しい本をたくさん読む方が、英語力が確実に身につきます。
そして、読み重ねて多読をすることで、英語を読むためのコツが感覚的に身についてきます。
子どもと読むならStage1から
英語のリーディングを始めるなら、まずはStage1からがオススメです。
CDも付いていれば、英語のイントネーションや、リズム感、発音も耳から五感を使って学べるのでおすすめ。
ぜひ、子どもとの多読に取り入れてみてください!
ORTの進め方に迷ったら••
こちらの本は、ORTの読み方について詳しく解説されてます。
実際のORTの絵本の中も見ることができ、参考になると思います。こちらの書籍もCD付きなので、よかったらチェックしてみてください。