小学校に入学したら、算数や国語の勉強が始まるけど、うちの子はちゃんとついていけるかなぁ・・?
だけど子どもには同じ苦労をさせたくない・・
そんな想いから、いろんな書籍を読み漁り、今回は『文系ママでも大丈夫! 中学受験 わが子を算数嫌いにさせない家庭学習の進め方』著者:小澤淳 協力:佐鳴予備校
を読んでみて参考になったので紹介します!
パッと読むための目次
家でもできる!算数嫌いにさせない家庭学習の進め方
なるべく、算数嫌いにならないよう、私にできることであれば何かしらサポートしたいという想いで本書を読んでみました。
著者の小澤淳(おざわあつし)さんってどんな方?
著者の小澤淳さんは、元「早稲田アカデミー」のカリスマ算数講師。
算数や数学のエキスパートとして、論理的な切り口と解説のわかりやすさで業界屈指の腕の持ち主です。
早稲田アカデミーに在籍中は、難関校受験用の特別校舎「ExiV御茶ノ水校」に就任し、開成中学や、桜蔭中学の合格率81.4%を出したこともある方のようです。
今回ご紹介する書籍のほかにも、こんな書籍を出しているようです。
中学受験 なぜ、あの子は逆転合格できたのか?
成功した人はみんな「受験ワザ」を使っている
などを出しています。
文系ママでも大丈夫!中学受験 わが子を算数嫌いにさせない家庭学習の進め方の内容
本書の内容はこんな構成になってます。
第一章:なぜ「算数嫌い」になってしまうのか?
第二章:わが子を算数好きにするために親子でできる7つのこと
●計算の質を上げる
●線分図を使いこなす
●平面図形を味方にする
●規則性を見抜ける
●立体のセンスを磨く
●記述ができる
●数感を身につける
第三章:実例に学ぶ!算数の成績が伸びる答案作成術
●計算力
●論理的思考力
堅苦しい文章だけでなく、イラストが入ってたり、分かりやすい実例や例題、問題の解き方も図式入りでわかりやすかったです。
特に、各章の間にあるコラムは、算数でも暗記をした方がいい項目や、算数で優位になれるテクニックなども書かれており、参考になりました。
私は、今まで文系でここまできて、
仕事で計算がパッとできなかったり、算数への苦手意識が結構ありましたが、この本を読んでちょっと算数って面白いなと思いました。
小学校3年生までの積み上げで決まる算数嫌い
本書では小学校5年生で算数嫌いが分かれているとなっていましたが、他の書籍なども見てみると、なんとなく、小学校3年生くらいまでで算数が好きになれるかどうかが決まってしまうような気がします。
小学校3年生から始まる、時間と距離や、増えてくる文章問題、単位の変換。
小学校4年生からは、分数や、小数点、割り算の筆算など。
小学校低学年までは、いままでリンゴ何個分?で考えられていたものが、だんだん数字へのイメージが複雑になってきて躓いてしまうことがあるようです。
本書でも、どんな風に取り入れたらいいのか参考になるお話がいろいろ掲載されてます。
子どもの躓き部分を確認する項目がわかりやすい!
よく、子どもの躓きポイントで分数、単位、図形、など色々な項目がありますが、
本書では、子どものノートを見て、子ども自身がどんなところで躓いているのかがわかるチェックリストが公開されているので、とても参考になると思いました。
2m4cmをcmに直したときに、240cmにならないか?きちんと204cmになるか?
など、どこで子供が躓いてしまってるのか分析することで、躓いているポイントをしっかりとつぶしていくことができます。
子どもがハマりそうな算数にも効くゲームやパズルも紹介
ドリルにはなかなか手を出してくれなそうな子供でも、面白いゲームなどを取り入れて、論理的思考を養う方法が紹介されていました。
- 数独
- カックロ
- スリザーリンク
- 橋をかけろ
- フィルオミノ
- 四角に切れ
数独なんかは有名ですが、カックロや、フィルオミノなどは初めて知りました。
カックロ
示された計を手掛かりに数字を入れてくパズルです。気軽にカックロシリーズよりも大きくて、解き応えがあります。
フィルオミノ
マスに数字を入れながら、数字と同じ個数の塊を作っていくパズルです。
これからの社会で生き抜くために
今の社会は、勝ち組と負け組の二極分化がより一層顕著になっています。
フリーターや引きこもりなどの問題もありますが、これらの問題の原因を「社会」に求めてしまうのは簡単ですが、
親としては、なるべくわが子がつまずかず、学校の勉強についていってもらいたい想いがあります。
本当に、子どもが小学校入学を控えて、算数とはめっきり離れてましたが、算数力って本当に大事だなと痛感することが結構あります。
なるべくなら、わが子が上手に生きていける「算数」の道筋を、親自身が子どもに無理やりさせる詰込みではなく、
自然に算数が得意!となれるように導かせてあげたいと思います。
算数が苦手になってしまう前に、子どもにしてあげられる予防薬として・・
そんな観点にこだわって書かれた本書は、「算数嫌い」という病気になってから投じる治療薬ではなく、病気に備える「予防薬」という言葉がぴったりです。
ぜひ、一読して算数を嫌いにさせない家庭でのサポートをできたらと思います。
よかったら読んでみてください^^