今まで、IQが重視されてきましたが、数年前からEQが大切と言われるように。
そして今では、EQだけでなく、SQの力も重要視されるようになってきました。
EQがこれほどまでに認知されるようになった、アメリカの心理学者『ダニエル•ゴールマン』が発表した新しい概念がSQとなります。
SQは、生き方の知能指数とも呼ばれ、他者とのコミュニケーション力や、何か目標を達成した時でも謙虚な気持ちでいれることなど、社会性に関する指数です。
- 人の気持ちに立って考えられる
- 共感力が高い
- 自分の気持ちを上手に伝えられる
- 人を信頼して素直に頼れる
パッと読むための目次
SQ力をつけることで、引きこもりや不登校、犯罪などを回避
核家族化が進み、昔と比べると地域のつながりが希薄になってしまった現代。
スマートフォンなど、便利になる一方で、人と人との対面でのコミュニケーションが、どんどん希薄化してきています。
LINEや、メールなど、文面だけでのやり取りで、顔を見ながら他者とのコミュニケーションをする機会が減ってしまった事で、相手の気持ちを察知したり、共感したりする能力が低いこどもたちが増えています。
SQが低いと、友達や先生、家族とのコミュニケーションがうまく取れず、自分の気持ちをうまく表現できません。
また、他者の気持ちを共感する力も少ないため、キレやすくなる傾向があります。
自分の思ったことや、気持ちを『相手のことを思いやりながら伝える力』を育てる事で、他者との関係性をこども自身がうまく築いていくことができます。
1人だけ孤立してしまうリスクがなくなり、色々な人との繋がりの中で、こども自身が相手から様々なことを学び、成長して行ける機会をたくさん増やすことができます。
ではどうしたらSQの力を育てられるんでしょうか??
SQ力の育て方
自分の気持ちを伝えられる環境づくり
子供同士でおもちゃの取り合いをした時に、子供同士で解決させるのではなく、すぐに親が介入して子どもにケンカさせないのはNG。
子ども自身が自分の気持ちを相手に伝える機会を奪ってしまいます。
年齢によっては、ケガなどの危険があって大人が介入しないといけない場合もありますが、
子ども自身が、自分で自分の気持ちを言葉にし、相手の言葉を聞いて気持ちを汲み取る機会をつくることで、自分の気持ちを言葉で伝える練習ができます。
また、親がすぐに
「〇〇はダメ」、「お兄ちゃんだから〇〇」など、決めつけてしまうと、子どもは自分の考えを言葉にすることができません。
こどもの話をよく聞いて、こどもの気持ちに立って考え、コミュニケーションを取っていくことで、少しずつ子どもも相手のことを考える力が育ってきます。
多くの人と触れ合う機会をつくる
家庭だけでは、どうしても限られた人になってしまいます。
地域の人たち、保育園や幼稚園のお友達同士、親戚、会社の仲間など、いろんな人と子どもが関われる環境を作りましょう。
昭和の時代は、サザエさんのように、タラちゃんだけで隣の家に遊びに行ったり、子どもが外で自由にいろんな人と交流がありました。
いろんな学年が混じって、空き地とか公園で遊ぶことで、小さい子どもは大きい子たちを見て、遊びを覚え、人間関係の作り方を自然と学べました。
大人が、交流する場を作らないと、なかなか年代の違う人と触れ合う機会がありません。
地域のお祭りに参加したり、お掃除活動などのイベントに参加したり、会社の上司や部下、仲間たちとバーベキューをしたり、
保育園や幼稚園のお友達、家族同士でキャンプをしたり
親もいろんな人達と関わることで、子ども自身もそんな親の姿を見て、人との関係性の作り方を学んでいきます。
愛情をたっぷりそそぐ
子どもといっぱい肌と肌を触れ合わせ、愛情をたっぷり注ぎましょう!
たくさん抱っこして、抱きしめて、「あなたがいてくれるだけで、お父さんとお母さんは幸せ」と言うことを子どもにきちんと伝えます。
両親が、自分の絶対的な味方であることは、子どもが外で安心して自分自身を表現できる土台になります。
友達とのコミュニケーションで失敗しても、家での「両親から愛されている」という土台は、失敗に挫けずに、またチャレンジしようという気持ちを持たせてくれます。
シンギュラリティ時代を生き抜くためのSQ力
これからのシンギュラリティに突入していく社会で、ますます人とのコミュニケーションが重要視される時代に。
子どもが子どもの人生を幸せに歩めるようSQの力を育てていきたいですね。