前回、白木の積み木がおすすめの理由を記事にしましたが、今回はポイント5の、基尺についてです。
子供のおもちゃに積み木を買おう!と思った時、どの基尺の積み木を選べばいいのか悩みますよね。
今日は基尺の決め方や、我が家がどうして4.5cmの基尺に決めたのかについてご紹介できればと思います。
パッと読むための目次
積み木の基尺とは?
基尺とは、簡単に言うと積み木セットの中の一番小さな立方体の一辺の長さのことで、積み木の基本となるサイズのことです。
ここに、立方体の積み木が1つあったとします。立方体の積み木の一辺の長さは何センチでしょうか。
3.3cmのものもあれば、4cm、4.5cm、5cmなど、大きさはいろいろです。この、立方体の一辺の長さが、その積み木の基尺となります。
どのサイズの積み木を揃えていくのか、積み木の基尺を決めて、集め出してしまったら、途中から集める積み木の基尺を変えるのはなかなか出来ません。なので、これから積み木を初めて買おうと思っている方には、どの基尺の積み木を揃えて行くのか慎重に選ぶ必要があります。
基尺を途中で変えられない理由
最初に積み木を揃えるに当たって、基尺を決めることはとても重要です。
なぜかと言うと、途中で積み木の尺を変えてしまうと、今まで買った積み木とサイズが合わなくなってしまい、子供が混乱してしまうからです。
例えば、4cmの基尺の積み木セットを持っているところに、新しく5cmの基尺の積み木を追加購入したとします。
同じ高さに揃えるには、それぞれたくさんの積み木を合わせないと、高さを揃えることができません。
積み木で家を作ろうとした時に、それぞれの積み木のサイズが合っていないと、子供もサイズを合わせずらく、うまく組み合わせることができず、遊んでいる子供にもストレスになってしまいます。
年齢が大きくなってこれば、違うサイズの積み木でもうまく組み合わせて遊ぶことができるかもしれませんが、なかなか難しいものです。
また、基尺の違う積み木同士で、高さを揃えなければいけなくなると、先ほどの式でもありましたが、それぞれの積み木が大量に必要になってきます。(4cm×5つ=20cmと揃えるには、5cm×4つ=20cmが必要。)
大量に積み木を揃える財力と、保管するスペースがあればいいですが、なかなかそうはいきませんよね。
でも、逆に相性のいい積み木の基尺もあります。
相性のいい基尺について
例えば、2.5cmの基尺の積み木と、5cmの基尺の積み木。
2.5cmのものを2つ合わせるだけで5cmになります。
5cmの基尺の積み木は大きいですから、大きな積み木で壁や仕切りなどを作り、2.5cmの小さな積み木で椅子や机などの家具を作る。
そんなふうに考えたら、一度その基尺の積み木を買ったら、他のサイズの積み木と遊べないと言うことはありません。
持っている積み木と、これから揃えたいと思う積み木、それぞれのサイズをあらかじめ考慮に入れて、少しずつ積み木を揃えていけばいいと思います。
他にも、3cmの基尺は、3つで9cm。4.5cmの基尺は2つで9cmになるので、それぞれ少ない数でも高さを合わせることができます。
4.5cmの基尺で積み木を揃えていき、もっと積み木遊びに幅をもたせたいと思った時、3cmの基尺の積み木を買い足して、積み木の遊びにバリエーションを増やしていくことができます。
ですが、基尺を増やしていくには、まずは子供が今の基本の基尺の積み木遊びに慣れてから。
1つの基尺の積み木では物足りないとなってきたらサイズ違いのものに手を出していくのをお勧めします。
有名な積み木セットの基尺は?
そこで気になるのが、有名な積み木の基尺についてです。
有名な積み木メーカーの基尺についてまとめてみました。
2.5cmの基尺の積み木
5cmの基尺と相性がいい積み木です。
ネフ社のアングーラやキュービックス、キーナーモザイクなどが有名です。
アンカー社のリアルなお城を作れる積み木もこの2.5cmの基尺。
3.3cmの基尺の積み木
デュシマ社のフレーベル積み木。大と小があります。
4cmの基尺の積み木
ハバ社の保育積み木。セレクタ社の基本積み木セット、アルビスブラン、小さな大工さんの積み木など。
4.5cmの基尺の積み木
童具館のWAKU-BLOCKや、小さな大工さんが有名です。
5cmの基尺の積み木
ネフ社のネフスピールやリグノが有名です。その他、小さな大工さんからも5cm基尺の積み木を販売しています。また、将棋で有名な藤井聡太さんが小さい時に遊んでいたというキュボロは5センチで出来てるので、今後キュボロとも組み合わせたいと思っていたら5センチ基尺の積み木もキュボロと合わせやすく、おすすめです。
各社、それぞれの基尺で積み木を出しています。
1歳の子供に4.5cmの木尺を選んだ理由
基尺については本当にどうするか悩みました。
小さな大工さんで各サイズのサンプルを取り寄せた事もありますが、4cmと4.5cmの積み木のサンプル1つずつでは、イマイチ積んでいく感覚がわかりませんでした。
いろんなブログなどを読み漁って、基尺については悩みに悩んで、思い切って我が家からは1時間半ほどかかってしまうのですが、童具館まで子供と一緒に足を運び、WAKU-BLOCK(4.5センチ基尺)で子供と一緒に遊んできました!
WAKU-BLOCKは、和久洋三さんによって考えられて作られた子供の能力を開発する積み木です。
童具館のキッズスペースで、実際にWAKU-BLOCKで遊ばせてもらい、一緒にお店の人の話を伺いました。
初めて4.5cm基尺の積み木を前にした息子は、夢中で積み木を積み、本当に目を丸くさせ、キラキラした表情で真剣に遊んでいました。そんな我が子の姿を初めて見て、積み木のすばらしさに気づきました。
やはり、たくさんの積み木を揃えたい。
WAKU-BLOCKからは、5cm基尺の積み木も出ており、4.5cmの積み木で遊んだ後に、5cm基尺の積み木も見せてもらいました。
実際に手にとって遊ばせてもらいましたが、5cm基尺は本当に大きい!初めてその大きさの積み木を触った私にとってはとても大きく感じました。
沢山の数を揃えるなら、置き場所や価格面も考えて4cmの積み木にしたいと思ったのですが、もし、今後積み木にハマって、もっと積み木にバリエーションをもたせたいと思ったときに、同じ童具館から出ているケルンモザイクとの相性を考えて、我が家は4.5cmの積み木を揃えていくことを決めました。
やはり、4センチに比べると、4.5cmは大きく、1歳の下の子でも手に持ちやすそうです。サイズが大きい分、安定しているので、小さな子供でも積み木を積んでいきやすいと言うことも決め手のポイントとなりました。
5cmの基尺のものは一番重量感もあり、今後キュボロも買ってみたいと思っていた私は5cmにするかも相当悩みました。
でも、積み木は基尺が大きくなればなるほど、値段も高価になってきます。また置き場所のことも考え、4.5cmで揃えていくことになりました。
年齢別!おすすめの基尺について
年齢別で見た時にも、それぞれの年齢によっておすすめの基尺があります。
簡単にいうと、基尺が大きいものは、床の上で遊ぶ低年齢向き。少ない数の積み木を1~2個積み上げただけでも、一歳の子供にとっては大きな物ができるので達成感が得られやすいです。
基尺が小さいものは、机の上で遊ぶ高年齢向き。小学生など、もっと複雑で再現性の高いものを作りたい!などの要望に応えることができます。
初めての積み木を未就学児の子に買い与えたいと思っているなら、小さな手でもつかみやすく、誤嚥の心配がない4センチ以上の基尺のものをお勧めします。
小さな大工さんでは、サンプルも取り寄せられることができるので、ぜひ、実際に手にとって手元にあるおもちゃとの相性も考えて基尺を決めてみてください。