こどもが2~3歳くらいになってくると、早い子ではひらがなが読めるようになり、文字を覚えていきます。
周りの子がひらがなを覚え出したり、読めるようになると、うちの子はまだ??
と焦ってしまうこともありますよね。
と、一時期、あいうえおの一覧表を部屋に貼ったり、あいうえおの絵本を読ませて早くから文字を覚えさせたい!と思っていた時期があります。
ですが、実は、文字を早く覚えることで「デメリット」も出てくるんです。
今日は、早期から文字を覚えることの弊害をお伝えしたいと思います。
- 子どもにひらがなを教えようとしてる方
- 子どもが文字に興味を持ってきた
- 文字を教える適切な時期について知りたい方
- 絵本の読み聞かせをしてる方
パッと読むための目次
文字を早く覚えることの弊害とは?
ひらがななどの文字を早くから覚えさせることのデメリットとして、絵本の読み聞かせ効果が薄くなるということがあげられます。
絵本は、まだ文字が読めない子どもにとって、「絵を見ること」と「声を聞くこと」で絵本を楽しみます。
子どもは、文字が読めなくても、絵本の「絵」をみることでも充分楽しい!
ですが、文字を早く覚えてしまった子は、どうしても文字に目がいってしまいます。
ひらがなを覚えることで、文字を読み、絵を純粋に楽しめなくなる
文字が、いったん子どもたちの世界に入ってしまうと、子どもたちは純粋に、絵本の世界に入り込むことが出来なくなり、楽しむことが出来なくなってしまいます。
これでは、絵本を楽しむどころか、文字探しになってしまいます。
子供にとっては、文字が読めることが楽しいのかもしれないですが、
私はそんな風に思い、すぐにひらがなを教えることをやめました。
右脳を育てられる時期は10歳まで
乳幼児の脳の発達は、右脳が優性で、左脳は右脳が完成してから発達していきます。
できるなら、乳幼児の「右脳が一番活性化」しているときに、適切な方法で右脳を十分に刺激してあげる必要があります。
無理に早くから、ひらがなを覚えさせようとすることは、右脳の発達を妨げてしまいます。
有名なシュタイナー教育でも、7歳までは知的な成長より、肉体の成長を促す大切な時期だと教えています。
文字を教えるのはその後でも十分だと、シュタイナー教育では、説いているのです。
絵本の読み聞かせは、様々な物語を楽しむ中で「共感する気持ち」や「思いやり」、「想像力」をはぐくんでほしいと思っている私は、今は文字はまだ必要ないと判断しました。
文字を知らない時期は、生まれてからの数年間だけ
その時期だけに与えられる、文字のない世界で、想像力を存分に働かせることが出来る「今だけの時期」を大切にしたいと思っています。
3歳~6歳くらいで文字への関心が出てくる
シュタイナー教育と同じく有名な「モンテッソーリ教育」では、文字の敏感期があり、それは3歳~5歳半と位置づけています。
これは、言語習得に適した時期があり、3歳~5歳半で言語を学ぶことで、集中して覚えることが出来ると言うことです。
聞かれた際は、読み方を教えていますが、無理にひらがな表を貼って覚えさせようとしたりは今のところしていません。
幼稚園や保育園で手紙の交換など、本人の興味と関心に合わせて、それをサポートしていきたいと思っています。
文字が読めない時期は、一番絵本を楽しめる時期
いったん文字が読めるようになってしまうと、もう文字を読めなくすることは出来ません。
文字が読めない乳幼児期は、一番に右脳を活性化させるのにおすすめの時期。
いろんな人に絵本を読んでもらい、いろんなことを感じて、絵本の時間を思いっきり楽しんでもらいたいと思っています。
絵本の力(著:河合隼雄さん、松井直さん、柳田邦男さん)は、絵本の楽しみ方についていろいろ視野が広がった書籍。
臨床心理学者、児童文学科、ノンフィクション作家の3人が、それぞれの視点で絵本の魅力について語っており、
改めて絵本のすばらしさに気づかされる「絵本の力」
著者三人の、それぞれ絵本に対する想いが様々なため、多角的でいろいろ発見のある内容です。
子どもともっと絵本の時間を楽しみたい!と思ってる方にオススメの書籍です。
よかったら是非読んでみてください♡
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