絵本はどうして幼児の成長に必要なのでしょうか??
絵本がなくても、子供は育ちます。
それでも、幼児期に「絵本の読み聞かせ」が大切だと言うには、それなりの理由があるんです!
パッと読むための目次
絵本は子どもが生まれて初めて出会う本
赤ちゃんはこの世に生まれてきて、まだ世の中のことを何も知りません。
泣いたら誰かがあやしてくれ、オムツを替えてくれ、おっぱいやミルクをもらえる。
何もわからないこの世界で、子供を膝に抱えて絵本を読んだり、ゴロンと横になって絵本を読んだりすると、
小さな子どもでも、熱心に絵本を見つめます。そして、絵本に強い興味を持っていることに気がつきました。
忙しくても読める絵本
私はワーキングマザーで仕事をし、家事をし、育児もします。
本当に目が回るような忙しい毎日でも、1冊の絵本は、5分〜10分あれば読めてしまいます。
忙しい家事の合間でも、
絵本をパッと開けば、そこには絵本の素敵な世界が広がっていて、
絵本を読み聞かせることで、親子の気持ちが自然に寄り添い、ゆったりとした時間が流れます。
絵本の記憶と思い出
子どもと一緒に絵本を読んだ、色々な思い出は、心の中にはっきりと残っています。
子どもが生まれて、読み聞かせするまでは、
自分が小さかった時に親に読んでもらった、絵本のことなんてすっかり忘れていました。
でも、絵本を読み聞かせるようになり、
自分が幼かった時に読んでもらった記憶が色々蘇ってきたのです。
わたし自身が子どもの時に好きだったいちごや、すてきな三にんぐみ、今では子どもたちも大好き。
絵本のバトンのように、わが子にも絵本での楽しかった思い出を、たくさん作りたいと思ってます。
子供は楽しいと思えば貪欲に本を読む
子どもは、自分が楽しいと思うことは、時間を忘れて本当に夢中になります。
子どもにとって、面白い!と思うことは、大人が禁止しても、隠れてでもやるのです。
絵本の時間を、親子で楽しむことが、子供を絵本好きにして、将来「読書力」のある子どもを育てることができます。
絵本の読み聞かせは、親子にとって楽しいものでないといけないと思ってます。
絵本は大人が読んであげる本
絵本は、幼児に読ませる本ではなく、大人が、子どもに読んであげる本です。
そして、絵本は、絵本を通じて子どもにいろんな感情や、疑似体験を与えてくれます。
子どもは、生きている年数が短いゆえ、経験値もほとんどありません。
ですが、絵本でお話を読めば、絵本のストーリーを通じて色々なことを疑似体験できるのです。
「ぐりとぐら(こどものとも傑作集)」では、一緒に料理をしている気持ちになり、「くだもの (幼児絵本シリーズ)」では、一緒に果物を食べ、味わうことができます。
「はじめてのおつかい」では、1人で不安な気持ちや、牛乳が買えて嬉しくなる気持ちを、主人公になったつもりで子どもも体験ができます。
「ぱん だいすき」では、一緒にパン屋に行った気持ちになり、ほんとうに焼きたてのパンの匂いがしてくるみたい。
絵本と一緒に、悲しい、楽しい、嬉しい、びっくりなど、いろんな感情が出てきます。
そして何より、親が読んでくれた時間は子どもにとってはとても幸せな時間です。
仕事をしていると、なかなか休みを取って子どもを山や海に連れて行ったり、船や飛行機に乗せてやったりすることができません。
でも、絵本なら、家にいながらその疑似体験をすぐにさせてやることができるのです。
絵本と本物の体験を行き来する
絵本で疑似体験をした上で、実際に経験をしてみる。
または、実際に経験した中で、不思議に思ったことや、できなかったことを絵本で確認してみる。
この絵本と実世界の行き来をすることで、知識が偏ったものではなく、厚みのある知識と経験を手にすることができると思います。
その時の子供にとって、興味のある絵本を読むことで、さらに子どもの興味を深くし、子どもの見えてる世界が広がるんじゃないかと思います。
絵本は教科書ではない
絵本の読み聞かせというと、
子どもに何かを教え込む、しつけのような役割や、言葉を覚えさせるツールとして考える方もいらっしゃいます。
確かに、絵本にはそう行った側面もあるかもしれません。
ですが、何かを教えるだけのものと考えてしまうと、とてもつまらないと思います。
大人でも、映画やドラマを楽しむ時、
純粋にお話を楽しみたいですよね。
絵本の読み聞かせは、片手間にはできません。
絵本を読んでいる間だけでも、子どものことだけに集中するということが、親子の絆を強めてくれ、愛情を育んでくれるもの。
絵本は、親子のコミュニケーションのツールであって、しつけや教育を求めるものではないと思っています。
絵本は豊かな言葉の宝庫
絵本の中には、詩人や作家や科学者が、選び抜き、工夫を重ねて、考え抜き、こころを込めたことばで書かれた詩や物語や知識の世界が詰まっています。
絵本には、素晴らしい絵があるとともに、素晴らしいことばが詰まっている、豊かな言葉の宝庫です。
子どもに絵本を読み聞かせることは、この美しい日本語を、お母さんの口から語り、子どもの耳で聞かせることができます。
絵本を通じて、豊かな日本語の表現力と、美しさ、語彙力を、耳を通して伝えていくことができます。
ぜひ、今だけしか味わえない、親子のすてきな絵本の時間を楽しんでください。
この記事で紹介した絵本
いちご
くだもの大好きな子どもにおすすめな絵本。
苗から少しずつ大きくなっていくいちご、赤くなって、子どもが絵本の中のいちごをつまんで食べてしまうほど。
すてきな三にんぐみ
ちょっと怖いイメージの表紙ですが、ことばもリズミカルで何度も読んでとせがまれる一冊。
ぐりとぐら
ぐりぐらぐりぐら、大きなたまごを割って、フライパンでお料理して…
ロングセラーで長年愛され続ける理由がある、ぐりぐらシリーズ。
はじめてのおつかい
筒井頼子さんと、林明子さんのロングセラー絵本。
お金を握りしめて、1人でお買い物に行くドキドキが、子供にもよく伝わるようで、
無事にお母さんに会えた時は、満面の笑みで「よかったねぇ」と感想を言ってくれました。
ぱん だいすき
イラストが本物のようで、いろんな種類のパンが出てきます。
まるでパン屋さんにきたみたいで、美味しい匂いが絵本から伝わってきます。