「頭がいい子どもに育ってほしい」
そんな願いは多くの親が願うもの。
でも、頭がいい子どもってどんな子どもでしょうか?
- 勉強が出来る子?
- 大人の言うことを聞ける子?
- 難関校に進学出来た子?
私の考える、「頭のいい子」は、自分の頭で物事を考えて、答えを見出せる力のある子どもだと思っています。
▽こちらの本を参考にしてます!
パッと読むための目次
どんどん便利になる世の中
インターネットが普及して、PCが一家に一台だった昭和時代から、一人一台のスマートフォンを誰もが持つようになった平成時代。
令和はどんな世の中になるのでしょうか?
ロボットが普通に人間と会話をしていたり、多くの仕事がAIに取って代わったり、いろんな想像が出来ますが、
今よりも確実に便利な時代になっていることは間違いありません。
知りたいことは全部機械が教えてくれる
我が家でも、ALEXAを導入して今日の天気を聞いたりしますが、「今日の○○の天気は曇りです。現在の気温は18度、最高気温は23度です」とすぐに答えてくれます。
分からないことや、気になったことがあれば、すぐにスマホで検索をしてすれば、求めていた答えが一瞬で手に入ります。
簡単に「答え」を知ることが出来ますが、その代償として「自分の頭で考える」という機会は、どんどん減ってしまったと感じています。
天気予報でも、「今日は雨が降りそうなので、傘を持っていきましょう」、「一枚羽織るものがあるといいでしょう」など、今日すべき行動を親切に教えてくれます。
自分で空を見て、温度を肌で感じて、「今日は晴れてるからこんな服装がいいだろう」、「雨が降りそうだから傘を持っていこう」と考える隙がありません。
実際、私も実感していること
- 文字を書く習慣がなくなったので、手書きだとなかなか漢字が出てこない
- スマホで得た情報を鵜呑みにして、自分で答えを見出さない
- 考えることをせずに、教えてもらったことを鵜呑みにする
- みんなと同じことをして安心感を得る
でも、これからの時代に必要なのは「考える力」だと思います。
シンギュラリティ時代に必要な「考える力」
AIが台頭し、シンギュラリティ時代に突入していくこれからの時代、ますます「記憶」と「情報」は、機械が担っていくようになります。
ロボットや、機械であれば、どんな細かいことでも正確に、記録しておくことが出来るのです。
記憶力をロボット以上に持つことは人間には出来ません。
人間に求められるものは、それらの情報を基に、どうやって問題を解決していくのか答えを導くための「考える力」だと思います。
何か問題があったときに、それを対処する答えは1つではありません。
人それぞれ、いろんな対処法があると思います。
でも、その対処法をいくつも、何通りも考えて「自分なりの答え」を見つけていく「考える力」は、これからの時代に大切な力になると思います。
「考えること」は楽しいこと
12個の玉があります。
見かけは同じだけど、1個だけ重さが違う玉があります(軽いのか重いのかは分かりません)。
天秤ばかりを使うのは、3回までとして、その1個を見つけなさい。
引用:かんがえる子ども 著:安野光雅
難しい問題でも、ぽんぽん答えを言える、物知りな子どもはみんなに評価され、
なかなか答えは出ないけど、こんな風にも考えられるな、あんな風にしてみたらどうだろうと「迷う子」は、だめな子と見られてしまう風潮がよくあります。
すぐに最適な答えは見つけられないけど、「考える」行為を行っていくことで、考える力を鍛えていくことができます。
そして、考える力を鍛え、自分自身で失敗を体験することで、さらに考え方の幅を広げていくことができます。
これから、子どもが大きな問題や壁にぶち当たったとき、その問題を解決できるのは子ども自身の「考える力」です。
令和や、それから先の時代は、誰もが経験したことのない新時代。
そんな時代を、これから生き抜いていかなければならない今の子どもたち。
「考える力」は、絶対に鍛えておいて損はありません。
自分の考えを持つ大切さ
誰の意見にも惑わされない、ブレない軸を持つためには、自分の考えがあることが必要です。
テレビでこう言ってた、SNSにはこういう情報が出てた、など受け得た情報をそのまま鵜呑みにしてしまうのは自分の意見がありません。
親が進めたからこの進学先にした、みんながこの会社がいいと言ったから就職を決めた。
自分では考えずに、人が敷いてくれたレールを歩んでいくのは、簡単かもしれません。
でも、自分で考えて、判断することを繰り返していくことで、物事を見極め、子ども自身の考えを持つことが出来るようになると思います。
エリザベス・グレイ・ヴァイニング夫人の言葉
ヴァイニング夫人は、戦後しばらくの時期、当時皇太子であった少年時代の明仁親王の家庭教師として招聘され、「皇太子の窓」という本を書いた方。
「私はあなた方に、いつも自分自身でものを考えるように努めてほしいと思うのです。
誰が言ったにしろ、聞いたことを全部信じ込まないように。調べないで人の意見に賛成しないように。
自分自身で真実を見出すように努めてください。
ある問題の反面を伝える非常に強い意見を聞いたら、もう一方の意見を聞いて自分自身はどう思うかを決めるようにしてください。
中略著:ヴァイニング夫人 皇太子の窓より
自分自身で真実を見出すことは、世界中の若い人たちが学ばなくてはならない、非常に大切なことです。
ぜひあなたも、今日から「自分だけの考え」を持つ、クセをつけていきましょう!