モンテッソーリ教育とは、シュタイナー教育に並んで世界中で支持されている子育て手法。
幼稚園や保育園などで取り入れられてることもありますが、家庭でも簡単にはじめることができます!
パッと読むための目次
この記事の内容
- モンテッソーリ教育ってなに?
- やってみたいけど何から始めたらいいの?
- 家ではじめるコツなど
モンテッソーリ教育を家庭でも始めたいという方に、家庭で取り入れるポイントを紹介したいと思います。
モンテッソーリ教育とは
モンテッソーリということばは、100年以上前から、世界のいろんな場所で、教育を示すものとして使われてきました。
これは、1896年に、ローマ大学を卒業し、イタリア初の女性医師となったマリア•モンテッソーリ博士の名前と功績に由来しています。
子どもの潜在能力の発見
モンテッソーリは、手を使い、熱心に物事に集中する姿を見て、子ども自身の潜在能力を発見しました。
そして、その子どもたちが、思う存分、目や手、身体を使って集中できる環境を用意したところ、優秀な成績で試験に合格したのです!
「子どもの家」での試行錯誤
マスコミは、モンテッソーリ教育の業績を賞賛しましたが、彼女は逆に疑問を持ちます。
そして、モンテッソーリは、ローマのスラム街につくった「子どもの家」での試行錯誤を重ね、独自の教育方を確立しました。
全ての子どもは自分の中に成長に必要な生命力を持っており、適切な時期に適切な環境を与えられたら、自ら成長するということ。
また、乳幼児期にのみ現れる、特別に感受性の強い期間「敏感期」に注目し、いくつも現れる敏感期に、それぞれの欲求を満たす「仕事」を与えます。
子ども自身が選択し、自らできることを行う「仕事」
子ども自身が、自分で活動を選べる自由な環境を用意したのです。
そして、周りにいる大人には、子どもが身の回りのことを自分1人でできるように、「援助」する姿勢を大切にするよう求めました。
その結果、モンテッソーリの教育を受けた子どもたちが優秀な成績を収めて活躍していくことで、モンテッソーリ教育の考え方は世界中に広まっていきました。
今では、幼児教育だけでなく、老人介護や認知症のケアなどにも応用されています。
おうちでモンテッソーリ教育を取り入れる際の注意点
自由と一緒に制限を
子どもに選択をさせるということは、なんでも許してしまう自由とは異なります。
自由を与えると同時に、制限を作ることで、子どもは安心した枠組みの中で生活をすることができます。
制限とは、自由はここまでだよという枠組みを作り、社会のルールや、自分やほかの人、環境を傷つけてはいけないということを教えます。
ルールがあることで、子どもは自分も守られているのだという安心感を持つことができます。
秩序を保った環境
子どもが成長や発達するためのエネルギーを最高の状態で使えるよう、家族が暮らす環境には、いくつかの秩序が必要です。
いつもと同じ日課、繰り返し行うこと、毎日いる人びと。
年齢が小さければ小さいほど、子どもたちには秩序が不可欠です。
休日など、いつもと違うタイムスケジュールの時は、秩序が乱れるので、その分子どもは混乱し、ぐずりが多くなることを経験している方も多いと思います。
日々の繰り返し、同じ生活サイクルを繰り返し行うことは、子どもたちに安心感を与えてくれます。
大人も見られている意識
子どもは、周りのことを思っている以上によく観察しています。
人との関わり方や、ものの扱い方、社会のルールの守り方など、子どもにまねされても大丈夫な行動を大人も行いましょう。
失敗した時、困難な状況にどう立ち向かうのかも、子どもは大人の行動をよく見て学んでいきます。
私たち大人が、子どもたちの模範となるよう、常に見られている意識が大切です。
子どもへの役割を与える
子どもは、お客さんではなく家族の一員です。
毎日の食事の準備や、洗濯、片付け、掃除など、家事全般に積極的に関わってもらいましょう。
子どもたちは、家族のやることに一緒に参加することに喜びを感じています。
子どもの年齢と、発達、興味に合わせて、仕事を用意し、子どもたちに役割を与えましょう。
モンテッソーリはこんな女性
Maria Montessori(マリア•モンテッソーリ)
1870年、イタリア生まれ。
ローマ大学にて女性で初の医学博士を取得しました。
イタールやセガンなどの「障害児治療育」に学び、生理学や人類学などの観点から、子どもをよく観察して、独自の教育方を構築しました。
ノーベル平和賞に3回ノミネートされ、1952年、オランダにて生涯を終えました。
おうちで始めるモンテッソーリ教育にオススメの書籍
特別付録の「成長のチェックリスト」付きで、後からでも簡単に見返せるのが便利。
妊娠中の方〜3歳のお子さんの子育て中の方にオススメの本。
忙しい育児中でもスラスラ読める!
モンテッソーリの特別な教具がなくても、家庭でモンテッソーリを取り入れられる内容がまとめられてます。
写真が多いので、文章だけの本よりもイメージしやすく、普段の生活にも取り入れやすいです。
こちらの本は、歩けるようになった1歳くらいからのママにオススメの本です。